迷う気はあるか
「おいしかったぁ♪
お母さんの料理みたい」
【そう…か…】
「……?」
【つかれた、もう寝る】
「もうこんな時間!?
………あたしって出られるのかな」
【運がよければな…】
「………うん」
そして私は深い眠りにおちた
ね……ん………よ
夜中に声がした
「…………?」
そっと声がする方向をみてみると
鬼聖がいた
涙が零れていた
泣いている……?
【ねーんねーん…ころりよ
おころりよ……
ぼおやはよいこだ
ねんねしな………♪】
軽く歌われているようで
とても重く深いものだった
【ぼおやは…………】
鬼聖……………
【………母さん…】
鬼聖の歌声はずっとひびいていた