Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪

「おれ、やだから」


麗華と目が合った。


冷たい目。


ああ、そうか。


時々、明らかに嫌悪感をぶつける人に出会うことがある。


「俺、こういう女、嫌いだし」
「おいっ、匠。
 ごめんね、宮内さん。
 こいつ口が悪くって」
「いいよ」


実は、こういう目に結構、会う。


麗華は教科書を広げ、ノートに視線を移した。


これで話は終わりだという合図だ。
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