Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
やることが違う。
やっぱり高等部の時の今泉怜士とは、もう違う。
彼は死んだのであって、今夜、会ったのはダバリード次期総帥だ。
「よし」
麗華は小声で気合を入れた。
これで、もうふっきる。
最後として電話をかけた。
「花束だけだと思ったの?」
怜士はおかしそうだった。
「本当は物をあげたかったんだけど、それはじっくり選びたかったから」
「これで十分だよ」
笑って答える。
友人からのプレゼントでも、既にやりすぎだ。
「まあ、おいおいね」
怜士が微妙に逃げたのを感じたが、麗華はあえて流した。
詰めたって、この人は絶対に吐かない。