Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「何のこと?」
「高等部に来て、伴侶と言ったことだ。
高等部に来た目的は、アメリカの大学へスムーズに入学できるように、サポートするだけだったんだろ」
アイーシャは肩をすくめた。
「あなたが勝手に信じただけでしょ?」
その通りだけに腹ただしい。
深読みし、必要以上に用心をしすぎた。
もう少し見抜く力があれば、麗華へ違う形がとれたのに。
今でもアイーシャと一緒な姿を見られたとなると、麗華がどう思ったのかなんて容易に想像ができた。
このパーティーの事といい、過去といい、どうやって是正するか。
怜士が悩んでいる一方で、麗華は憂鬱な気分で過ごしていた。