Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪

「麗華。
 彼の名前のスペルあってる?」
「“怜士”に“h”が入るかどうかわからないけれど、苗字は間違いようがないよ」


思わず気弱に答えた。


「だよな」


鷹乃介は顔をしかめた。


もう一度探してくれるように頼んでくれる。


窓口の女性は肩をすくめた。


「日本人で今泉怜士という者は在籍していないって」
「そっか・・・。
 ありがとう。
 行こう」


麗華は口の両端を上げると、鷹乃介の腕を引いて促した。
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