Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪

考えてみれば、こちらから“ハーバードでも受けるの?”と聞いたら、“かな”としか言っていなかった。


勝手に思い込んでいたのはこっちだ。


アイビーリーグを1つ1つ当たる?


いや、そもそもアメリカにいないかもしれない。


これが答えということだ。


鷹乃介がなんと声をかけていいのか困っている様子を察して、麗華はうつむきっぱなしの顔を上げた。


「鷹乃介、ありがと。
 おかげで踏ん切りついちゃった。
 せっかくだから、おいしいもの食べて帰ろ」


にっと笑ったが、顔がひきつっているのがわかって、慌ててうつむいた。


ぽんぽんと頭を叩かれる。
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