Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪

「俺、おいしい所、知ってるから。
 食べてこっか」


優しい声にうなずくと、鷹乃介の腕に促されて待っていたタクシーに乗り込んだ。


ドアの閉まる音と共に、タクシーが勢い良く走り出す。


瞬きをしたら涙が落ちてしまいそうなのに、ボストンの特徴ある街並みを凝視していた。


これが怜士にした告白の答えだ。


ぐっと奥歯をかみしめ、麗華は景色をにらみ続けていた。
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