Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


「水井、バッグもってこい」
「なに?
 かばん持ちってこと?
 高いよ」


怜士は鼻先で笑った。


「おまえは今まで十分payがたまっている」


美和はその意味をしばらく考え込んで、くすりと笑った。


「意外と嫉妬深いんだ」


高等部の時から今まで、何かと麗華に構っていたことが、怜士にとって面白くないと踏んだ。


反応が無いいうことは、図星か。


ずんずんと怜士は進んでいき、ドアを開けて待っている車の後部席に横たわらせた。


振り返って、美和の手からバッグを取り上げる。
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