Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「でもさあ、感謝してもらう方だと思うんだよね。
俺がそばにいたお蔭で、麗華に変な虫が付かなかったんじゃない?」
「面白い見解だな」
そっけなく答えると、怜士は車へ乗り込んでいった。
「麗華の家には連絡しておくよ。
ミスター・ダバリードが車で送り届けるそうですって」
閉められたドアのガラス越しに睨まれた気がする。
余計なことをするな、だろう。
うまく仕組んで、自分のマンションに連れて帰ることになっていたのかもしれない。
だったらなおさら、こうやって茶々いれるのが面白いじゃないか。
美和はくすりと笑った。