Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
7.おくちなおしをどうぞ

   *


こんな気分が悪いのは病気?


眠りから覚醒する途中で思いながら目を開けた。


室内が太陽の光に満ちていて、ずいぶん明るい。


使用人がカーテンを閉め忘れたのか。


「げ」


思わず呟いた。


「おはよう。
 どう?気分は?」


目の前に肘をついて頭を支え、こちらを向いて横になっている怜士がいた。


がばりと起き上って、思わず正座になる。


頭の鈍痛とめまいに体が傾ぐと、怜士が空いてる手で支えた。


「見事に二日酔いって感じ?」


くすくすと笑われる。
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