Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪

    *


「あら、あなたもサトシなのね」


怜士が提出した申請書を見て、窓口の女性は思わず口にした。


その言葉に頬が固まる。


「ええ。
 他のサトシが、あなたを困らせていますか?」


微笑して返すと、彼女は少し頬を赤らめた。


「違うわ。
 さっき、サトシという学生を探しに日本人の女の子が来たから」


最後まで聞かずに駆け出した。
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