Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「だから下手に反対すると同じ事になるんじゃないかと、変に気をまわしちゃってて」
「反対なわけ?」
「え?っと、反対ではないと思うけど」
「じゃあ、どうして気を回しているの」
麗華は無言でじろりとにらんだ。
「今泉ならわかるでしょ」
「わからないけど」
「だから。
“ダバリード”にもなると、私では無理。
でもここで反対すれば意固地になってしまうかも。
だけど、家としては“ダバリード”に嫁いで欲しいって感じ」
「親としては反対なわけね」
「う~ん」
「ああ、そう」
その考えがわからなくもない。
黙り込んでしまった怜士を、気遣うように麗華はちらりと見上げた。