Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「こんな立場が欲しかったら、熨斗をつけて、喜んでやる」
ゴットフリートは肩をすくめた。
「いらないね。
そんなわずらわしいもの。
おれたちが欲しいのは、財産だけ。
当然にもらえる分は、もらっておきたい」
「当然?」
怜士は皮肉を込め、片眉をあげた。
「もはや残っている兄弟はこの3人だけだ。
等分と行こうじゃないか」
「笑わせるな」
「欲張りはしないよ」
怜士は鼻先で笑った。