Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
怜士は再び背を向けた。
「後で、振込口座情報、送っとく」
ゴットフリートは愉快そうに言葉を投げた。
「あ、念のためだけど、
おれたちに何かあったら、レイカを狙うように自動的になっているから」
そんなの当然だろうと思う。
自分がそっちの立場だったら、同じことを仕組む。
表立って戦うのは得策じゃない。
こじらせないほうが得だ。
金なんてどうでもいい。
事実、この地位だって、金だって、全てどうでもいい。
ただ核として残ること。
彼女がいつも笑っていられるように。
それだけ守れればいい。
それだけ。