Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


「おおっ、金髪のイケメンじゃないですか。
 もしかして・・・ボス、昔、女をとられたとか?」
「顔が笑っていますよ、ニコラス」
「この歌手って有名なロックバンドのボーカルですよね」
「そうだよ。
 どれだけスケジュール調整が大変だったと思ってるんだよ」
「ですよね~」


ニコラスは調子よく併せた。


ボーカルの少しかすれた声とトランペットの哀愁帯びた音色が部屋に満ちる。


4人は無言で映像を見つめていた。


「BGM、が駄目だっていったんだろ」


ケビンが曲が終わると呟いた。


そのままフレッドに視線を向ける。


「曲が、駄目なんでしょうね」


フレッドも呟いた。


そしてそのまま執務室のドアをノックして入っていった。
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