Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


「さ、次の会議の準備ですよ。
 資料、そろっていますか?」
「そろってます」


ニコラスはあわててデスクからとってくる。


「今夜は国際会議も入っていますからね」
「わかってますって」


国際会議が入っているときは、夜中の2時を過ぎる。


秘書は3人いるから、1人が当番として残り、次の日は遅出になる。


だが当の怜士は通常出勤だ。


「もうちょっと役職たちが分担してくれれば、ボスも楽になるのに」
「そうやって潰しにかかっているんだから、無理だな」


ニコラスのぼやきをケビンは一蹴した。
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