Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
ニコラスの呟きの中、ケビンが自分の袖机の引き出しを引いた。
多くの書類と一緒に、何が入っているのか知っているフレッドは、ケビンを目で制した。
まだ状況を知らせるべきじゃない。
本当にどうしようもなくなった時が、自分たちの出番だ。
なるべく二人が自力で解決すべきだ。
無言でも伝わったケビンはそのまま引き出しを閉めた。
フレッド自身も自分に言いきかせる。
まだその時ではない、と。