Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
10.ひとくちづつ
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その先の道のりは長かった。
驚いたことに、麗華はダバリード夫人をしながら、日本での事業も自分で引き続きやろうとしていたことだ。
事務担当者だけ探す、なんてことをしていたのに、いささか切れかかった。
事業というものの認識の甘さに、こんこんと詰めそうになる。
でも、だからこそダバリード夫人に飛び込めたのだから、やめておいた。
根気良く諭し、やっと事業を丸々譲ることを了承したが、引き継ぎ者が半年たってもみつからない。
しびれを切らした怜士が、自分の持っている社会福祉法人の別事業として吸収した。
麗華はぶうたれたが、理由はあの女狐理事がいることようなので、その辺りはうまく納めておいた。
それに、麗華のOJT担当者だった匠とかいうのをメンバーに入れて、という要望も応えておいたし。
なんだかすごく面白くなかったが。