Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「だからパパとグランパはこの機会を絶対に逃せないんだよね。
すぐにでも大々的に結婚式をやって、後戻りできないようにしたいみたい。
ということで、婚約発表をメディアにいつ載せるんだと聞いていたけど」
歯切れ悪く、語尾が濁る。
「そっちがいいなら、いつでもメディアに流すけど。
“大々的”な結婚式を挙げる時期ぐらい、一緒に記載しないと格好がつかないでしょ」
「ええと。
大々的でなくてもいいし。
そんな急がなくてもいいと思うんだ」
沈黙が落ちる。
「つまり?」
怜士の声が平坦になったのに、あわてて麗華はフォローした。