Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


うっわー、なんかすごくむかつくんですけど。


思わず握りしめた拳が震える。


そうするってなによ。


まだそんなに女がいるのかっ。


ってか、結納の前までに整理しとけよっ。


クッションに八つ当たりをしていると、予定を思い出して慌ててバッグを引っつかみ、部屋を飛び出した。


目的地で車を降りると、軽く深呼吸してインターホンを鳴らした。


「宮内です。
 今日はよろしくお願いします」
「いらっしゃい、どうぞお入りください」


麗華は軽く頭を下げると、門に手をかけた。
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