Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
一刻でも早く、と思うのは自分ばかりだ。
元々、麗華はこっちの環境に腰が引けているから、意思を尊重していたら永遠に来ない気がしてきた。
日本との別居婚か?
最悪それで腹を括るしかないか。
怜士はもう一度ため息をついて、電話をかける。
とりあえず、自分の態度の悪さを謝罪し、理由を述べなくてはいけない。
そうでないとこじれていく。
だが、麗華は電話に出なかった。
着信に気付かないのか、何度かけても留守電になる。
その夜は諦めた。