Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「こんな関係になって言うのも難だけど」
「はい?」
「世間がいうほど、年俸は高くないから。
3分の1だと思ってくれ。
マハラジャほどじゃない贅沢は、させられると思うけど。
まあ、あなたの無駄遣いも、たかがしれているし。
外見に似合わず、意外と堅実だから心配してないけど」
「そりゃそうよ。
旧家って、いかに家を存続させるかにかかってるから。
出すものには出すけど、出さないものには出さない。
資産を増やすこと、重要だから」
引っかかる点があったが、ほめられたらしいのに麗華は胸を張った。
でも、生き抜くためだけに継いだなんて。
このままでいいのか。
「怜士の夢ってなんだったの?」
「相変わらず、突拍子ないね」