Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「で、あなたの夢はかなってる?」
唐突に怜士は話を元に戻した。
「子供たちが夢をかなえられるように、根本の能力を構築する仕事がしたいっていう夢。
なんなら財団つくる?」
「ん?
もうちょっとダバリード夫人の仕事を把握してからにする。
作らなくたって、その仕事の中に十分含まれているだろうから」
「ああ、そうだね」
「・・・怜士の夢はもうないの?」
少しだけ間が空く。
「アメリカはダバリードのものだと言われている。
だから、次は大陸だ。
上手い具合にEUなんてものもあるしね」
それは夢って言うより、野心?と思ったが、突っ込むのは止めておいた。