君と奏でるノクターン
「凄い演奏……誰と弾いてるの?」
郁子はカウンター席に座り、大画面を見つめたまま訊ねる。
「周桜宗月と詩月の師匠」
「……こんなに凄い曲だったの?」
郁子は画面を食い入るように見つめて、ボソッと呟く。
「郁? 周桜が俺とマイスターやNフィルの如月さんと手直しした楽譜通りだと思うが」
貢は不思議そうに、郁子を見つめて言う。
「わたしが周桜くんからもらった楽譜と違う気がする」
郁子は鞄から楽譜の入ったファイルを取り出し、楽譜を広げる。
貢は楽譜を手に取り、念入りに読む。
「これって……」
「貢?」
「渡されたのは、これだけ?」
「ええ、これだけだったわ」
「郁、おそらくだけど周桜は何か企んでる」
「どういうこと?」
「ん……ヴァイオリン或いはピアノで二重奏をして完成する演奏じゃないかな」
「何……それ!?」
郁子はカウンター席に座り、大画面を見つめたまま訊ねる。
「周桜宗月と詩月の師匠」
「……こんなに凄い曲だったの?」
郁子は画面を食い入るように見つめて、ボソッと呟く。
「郁? 周桜が俺とマイスターやNフィルの如月さんと手直しした楽譜通りだと思うが」
貢は不思議そうに、郁子を見つめて言う。
「わたしが周桜くんからもらった楽譜と違う気がする」
郁子は鞄から楽譜の入ったファイルを取り出し、楽譜を広げる。
貢は楽譜を手に取り、念入りに読む。
「これって……」
「貢?」
「渡されたのは、これだけ?」
「ええ、これだけだったわ」
「郁、おそらくだけど周桜は何か企んでる」
「どういうこと?」
「ん……ヴァイオリン或いはピアノで二重奏をして完成する演奏じゃないかな」
「何……それ!?」