君と奏でるノクターン
ミヒャエルが、地元の学生ではないことが、詩月には意外に思える。
フランツ教授に師事しているミヒャエル。
フランツ教授のレッスンは、他の教授のレッスンより数倍厳しいと言われている。
詩月に言わせると、師事している下宿先の師匠の方が、数段も厳しいように思える。
同じ教授に師事しているという共通項だけで、親しげにどや顔で話しかけてくるミヒャエル。
詩月はミヒャエルからメールが来ない間、思ったことがある。
――鬱陶しいと感じている奴でも、何もよこさないと気になるんだな
返信の文面を見ながら、詩月は笑みを漏らす。
返信をどうするか考えていると、受信画面に切り替わる。
from:ミヒャエル
本文:指の調子はどうだ?
詩月は話さなきゃ、納得しないんだろうなと思いながら、メールにするのを躊躇う。
フランツ教授に師事しているミヒャエル。
フランツ教授のレッスンは、他の教授のレッスンより数倍厳しいと言われている。
詩月に言わせると、師事している下宿先の師匠の方が、数段も厳しいように思える。
同じ教授に師事しているという共通項だけで、親しげにどや顔で話しかけてくるミヒャエル。
詩月はミヒャエルからメールが来ない間、思ったことがある。
――鬱陶しいと感じている奴でも、何もよこさないと気になるんだな
返信の文面を見ながら、詩月は笑みを漏らす。
返信をどうするか考えていると、受信画面に切り替わる。
from:ミヒャエル
本文:指の調子はどうだ?
詩月は話さなきゃ、納得しないんだろうなと思いながら、メールにするのを躊躇う。