five snow flake.....
“キャー!!”
黄色い歓声がまだ静まらない。
興奮した空気が流れる中、彼等はステージをゆっくりと降りた。
…こうして、歓声に包まれながらコンサートは幕を降ろした。
「…つっかれたぁ~!!」
「命はまたダンスの腕があがったよね!!」
「え、マジ?!さんきゅっ」
ファンは見る事ができない舞台裏。
四人のメンバーは、それぞれの楽屋に足を運んだ。
「マネー!!次の仕事は何かある~?」
命が入った部屋には、既にマネージャーが忙しそうにスケジュールの確認をしていた。
「次は~。……皆無いよ!!お疲れ様。」
マネージャーがにっこり微笑むと、命は安心して楽屋を後にした。
命が向かったのは更衣室。
更衣室には、沢山の衣装が掛けられていて、衣装さん達が走り回った形跡が残されてあった。
「すごい散らかり様…ま、いっか!!」
命はコンサートが終わった解放感で頭がいっぱい、散らかっているのもお構い無しにズカズカ部屋に入りこんだ。
「着替えなくちゃ~」
命は、汗がついて脱ぎにくい衣装に悪戦苦闘しながら、おもむろに携帯を取り出した。