息を止めて
始めの会話は、最悪だった。

うずくまってる私に、話し掛けてきた。






なぁ、


「あんた、大丈夫なの?」


上から聞こえた声。


ずっと雨に当たってたからか、寒くて、頭がくらくらしてた。


顔が上げられなくて、首を振るのが精一杯だった。



なぁ、


「雨、降ってんだけど。」


うるさいな、知ってるよ。


あんたさ、


「家何処なの?」


ああ、もう、うるさいなぁ。


「・・・・・んか、ない・・・」


「は?聞こえないんだけど。」


「家なんか、ない。 ・・・・・・放って・・・置いてよ。」


「・・・・・・・・。」


声の持ち主は私の髪の毛を無理矢理引っ張って、顔を上げさせた。


「いっ・・・た」
















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