君色-それぞれの翼-

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皆と遊びに出かける日は、戸谷君の部活がある日に被せ、戸谷君がこれる日は必ず行く。

戸谷君の部活で来れない日を抜いただけで、夏期講習の日はだいぶ少なくなった気がする。

『てか…美術部も夏休みちゃんと部活したら学校とかバスでも会えるんだよね…』


溜め息が出た。
今の所、美術部の夏休みの予定はたっていない。

…活動日を増やして貰おうか。

でも反対派がいそうだな…


【~♪】


ケータイの着メロが鳴り、画面を確認する。

【南】

「はい。」
いかにも面倒臭そうな声で電話に出た。
『希咲ー?夏休みの事だけど、部活どうしよ?』

タイミングの良さに驚きつつも、あたしは夏期講習の予定表を広げた。
そして、野球部の活動日程を言った。
「さっき言った日ならいつでもオッケー!!」
『あ、じゃあ全部活動しちゃう?1年だけでも。』

…おいおい、都合良過ぎじゃない?

南が神に見える。

「ホント!?」
『うん、苗もヒマヒマ言ってたし。少なくとも私と希咲と苗は来るってことでしょ。』

じゃ、そういうことでー、と南は電話を切った。






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