一途なあたし。
2人は自然の流れで一緒に体育館をあとにした。
っていうか...旬から借りていたんだ。
しかも2人で戻る後姿とか...カップルにしか見えなかった。
胸が....苦しいよ。
別に、転校生に対しての旬の優しさだってことは
十分分かってる。なのに気になってしまうのは
きっと相手がエマちゃんだからだよね...?
そして「ごめん!はる!」と更衣室から出てきた
リサはあたしの様子に気がついたのか
「大丈夫?」とあたしの顔を覗き込む。
「あっううん、平気!もどろうっ」
「うん...」
頭の中ではまださっきの出来事が
ぐるぐると巡回していた。