一途なあたし。
あたしは一旦彼女から目を離し
旬を探すと、旬は旬でその転校生の集まりのすぐそばの
男子の集まりの中心に座っていた。
男子も男子で転校生の話で盛り上がってるのか
ちょくちょく女子のほうを見ているみたいで
たまたま旬が目を向けたとき、彼女と目があったらしく
微笑みあっていた。
...ッ。ズキン。
なんだろう...この気持ち。
未だに「かわいい!」なんて隣で釘付けになり騒ぐリサをおいて
あたしはその場から離れ教室に戻った。
しばらくしてチャイムと同時にリサも戻ってくると
「はるっ無言で行くなぁー!...あっ体育だから更衣室いこうっ」と
ふてくされた顔でそう言った。