DarK wIngS
―ルキュウル王国―
「ここだよ、思っていたよりそんなに時間はかからなかっただろう?」
そこはこの世と思えないぐらい大きくて頑丈で硬い石の、大理石のゲートがあった。
“ようこそ、ルキュウル王国へ。どちら様でしょう?”突然何処からも無く声が聞こえた。
「私だマーク・フィレンだ。通してくれ。」
“よくお帰りなさいました。皆首を長くして待っておられましたよ。”
その直後、大きな音を立ててゲートが開いた。その向こうにはまたこの世の物と思えがたい豪邸や噴水が立ち並んでいた。
「もうすこしだ。」そう言ってマークはミルカに微笑んだ。
“お帰りなさいませ”国のみんなが外へ出て来てマークに挨拶をする。
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