冷たい貴方



何とも形容し難い恍惚感と、嫉妬と、愉悦感と、虚脱感が一気に脳内を巡り、その衝動の儘彼氏の体を嬲る。



「……今なら、貴方は私のモノよねぇ? 」



うんともスンとも言わない体を撫でながら既に機能を失った場処へと手を滑らせればひやりと冷たいものが私の芯を熱くする。



「……貴方が悪いんだから、ね♪ 」



凄惨と形容するのだろう、その時の私はその場に不釣り合いな笑みを浮かべ、その表情には似つかわしくない涙を流していた。



< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

虚言少女の気ままな日常・5

総文字数/2,541

実用・エッセイ(その他)13ページ

表紙を見る
虚言少女の気ままな日常・4

総文字数/1,350

実用・エッセイ(その他)9ページ

表紙を見る
虚言少女の気ままな日常《2》

総文字数/2,091

実用・エッセイ(その他)8ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop