冷たい貴方
何とも形容し難い恍惚感と、嫉妬と、愉悦感と、虚脱感が一気に脳内を巡り、その衝動の儘彼氏の体を嬲る。
「……今なら、貴方は私のモノよねぇ? 」
うんともスンとも言わない体を撫でながら既に機能を失った場処へと手を滑らせればひやりと冷たいものが私の芯を熱くする。
「……貴方が悪いんだから、ね♪ 」
凄惨と形容するのだろう、その時の私はその場に不釣り合いな笑みを浮かべ、その表情には似つかわしくない涙を流していた。