CHAIN
『気に入った?』
「とっても」
笑ってそう答えた。
私わ隆也といると
笑顔が多くなる気がする。
『また元気ないときつれてきてやるよ』
私の頭をぽんぽんってして。
その手のひらから優しさが伝わってくる。
「ねえ隆也?」
私の口がいつの間にか開く。
『ん?』
なぜだかわからない。
わからないの。
だけど隆也になら
話してもいい気がして。
「私の話しを…
…聞いてくれる?」
ずっと胸に秘めてきたことを
話そうとする自分がいた。誰にも話そうとしなかったことを話そうとする自分がいた。
『何でも聞く』
隆也わ最初
戸惑っていたみたいだけど
すぐにそう言ってくれた。
「ありがとう…」
そうして私は
話し始めた。
あの…
あの私の三年間を…