王子様はオオカミ君!?

「ダメダメダメー!」

こうなったら断固阻止しなきゃ!
あたしの処女を守るため!

「離れてっ!」

あたしは亜紀を押し退けようとしたけど、亜紀はびくともしなかった。
やっぱり…
可愛い顔して亜紀もオオカミなんだっ!

『やーだよ♪だって俺飢え死にしそうなんだもん…。』

ペロッ…

亜紀の舌が、あたしの首筋を伝う。

「んっ…」

な!?なに今のあたしの声!?
何て声出してんのあたしー!?






クチュッ…

「痛っ…。」

亜紀があたしの首筋を強く吸った。

『これで安心♪俺のだって印つけといたからね?』

印…?
印ってまさかキスマーク!?

「な、何してんのよっ!」

『わー♪林檎が怒った!』

コ、コイツ〜!
まだ会ったばかりなのに調子に乗って…。
何なのっ!?あたし何かしたっ!?

「何であたしにこんな事するの!?しかもキスマーク何か付けて…誰かに見られたらどうするつもりっ!?」

ハァハァ…
言ったよ…
言ってやったよ…

『何で林檎にこんな事するかって言ったら、林檎の反応が可愛いからっ♪そんでキスマークの心配はいらないよ♪だってこの学校じゃ俺に逆らうヤツ何ていないもん。だからキスマーク付けよーが関係ないって訳♪』
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