クールな彼
first love

席替え




高校1年生。


学校に慣れてきて少し経ったころ。

クラスにもだいぶ馴染めてきた。




でも一つだけ慣れないことがある。



朝教室に入れば後ろの席のほうにいる数人の女の子。



「黒瀬く~ん♡」


漫画の世界か!って突っ込みたくなるほどのモテ王子。




彼は、成績優秀で容姿端麗。1年生にしてバスケ部のレギュラー。女の子たちが騒ぐのも無理ないんだよね。



ちらりと黒瀬くんのほうを見ると、眉間にしわを寄せ、怖い顔をしていた。





「ま~りっ!!おはよう♪」




「あ、雪菜。おはよう」




いきなり私の前に現れたのは、幼馴染で私の親友。澤田雪菜。


美人で明るくて、いつも助けてくれる。



「なになにー?また黒瀬湊でも見てたの?」



ニヤニヤしながら小声で囁いてくる。



「う、うん…。今日も凄いなーって思って」



「素直だな~まったく。可愛いんだから!!」




にこりと微笑んでぎゅーっと抱きしめられる。



そう、私も黒瀬くんを好きな人の一人。




「なに、この甘い空気…」


「彰吾!なになに?さては羨ましいんでしょ?」




いきなり後ろから声をかけてきたのは、橋本彰吾。

彼も幼馴染で、昔から雪菜と彰吾と三人で遊んだりしていた。



「ば、ばっかじゃねーの!?」


「はいはい、そんな顔赤くしながら言われてもねぇ?」




雪菜と彰吾は昔からこんな感じで凄く仲良し。


「彰吾おはよ」


「お、おう」



いつも雪菜と彰吾には助けてもらってる。



「彰吾も報われないなー」


「うっせーよ」



いつも通りの日常が始まった。








< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop