タイムリープ
~結城目線~
「さようなら―――。」
帰り、
私は一人でボーッと朱希さん達を付けていた。
見ていて、
苛立ってくるような、あのリア充ってムード。
“爆発すりゃいいのに”なんて、
心で語ったが、
私もリア充なのだ。
すっかり、忘れていた。
ずばり、私はリア充である。
だから、
邪魔されたくないし、したくない。
これで、いいの。
私は朱希さんを、生き残らせる為に、
タイムリープしたのだから―――。
わたしの END はこのような、
終わりかたなの。
らしく…ないな。
そんなことを、思いながら、
携帯で、花澤くんと連絡中です。
私だって―――。
幸せのカタチ、見つけてやる。