夢魔~残酷な悪夢の世界へ~(リメイク&新章追加済み)
「おい、智也…!?」
「信じてくれるんですか!?須賀先輩」
そうよ!
須賀先輩なら信じてくれる。
お父さんから聞いているはずだし
「父さんが言ってたんだけど…最初の怪奇現象が、そんな感じだったらしい」
「そうなんです!!
変な手とか見えたり不気味な事が起きてるんです!」
「あぁ最初は、そうやって変な物を見たとか見ないとかで、大騒ぎになって…その内に引きずり込まれるんだよな」
そう真剣な表情で言ってくれる。
さすが、須賀先輩。
話が分かってくれて喜ぶ響子。
だが、
「だけど、恭子の場合…倒れただけじゃないか?
ただの夢じゃないのか?」
「そうよ~変な事言わないでよ!!
怖い話好きだけど、死ぬのは、嫌だからね」
そう言ってなかなか信じようとしない望美と青木先輩。
「だから、夢じゃ無いんだってば!!」
「まだ夢魔か分からないし、とにかく深く気にするな。詳しい事は、また父さんに聞いてみるから」
そう言ってフォローしてくれる。