夢魔~残酷な悪夢の世界へ~(リメイク&新章追加済み)
「う、うん。」
そう返事をするが頭の中は、ごちゃ混ぜになっていた。
確か…この後
望美に恐怖が襲うのよね。
胸がキリッと痛む。
望美に悪いなと思う反面、少しぐらい痛い目を見ればいいと思う自分が居た。
だが、何事も起きずスッキリしたように望美が出できた。
何故…!?
「の…望美
平気なの?変な声とか聞こえなかった?」
「えっ?
別に何も…」
不思議そうに首を傾げる望美。
そんなはずがない!!
確か変な声が聞こえて不気味な手が望美を襲うはずなのに…冗談じゃない!!
だが、その気持ちにハッとする。
冗談じゃないって…私は、何を望んでいるの?
これじゃあ、まるで望美に恐怖を味遭わせたいみたいじゃない。