夢魔~残酷な悪夢の世界へ~(リメイク&新章追加済み)
自分で自分を問いかけて思わずゾッとする。
「恭子…どうしたの?真っ青だけど大丈夫?」
「ううん、平気。
ちょっと先に出てて…私もすぐに行くから」
「…そう?
先に行くけど、何かあったら遠慮なく言ってよ?」
そう言うと出て行く望美。
出て行ったのを確認すると思いっきり溜め息を吐いた。
(私…無意識に嫉妬しているんだ!)
須賀先輩と望美が付き合ってると知って…
自分の気持ちに恐怖を覚える。
こんなの…私じゃない。
きっと…夢魔の夢のせいだ!
そう自分に言い聞かせていると背後から
「さぁ、それは…どうかしら?」
耳元で囁かれるように言われる。
ゾッと身体から寒気がした。
前にある鏡をを見ると私の隣りには…
本物の私の姿をした夢魔の姿が映った。
不気味に笑う。