夢魔~残酷な悪夢の世界へ~(リメイク&新章追加済み)
「な、何て…惨い」
青白い表情で言う須賀先輩。
青木先輩は、思わず尻餅をついてしまっていた。
「せ、先輩…やっぱり危険です。
警察を呼びましょう」
私も怖くなり怯えている望美を抱き締めながら言った。
「くっ…お前らは、外に居ろ。
まだ杉山が生きてるかも知れない」
そう言うと中に入ろうとする須賀先輩。
ダメ…いくら須賀先輩は、殺せないとしても危険過ぎるわ
「須賀せ…」
「嫌だ!!
須賀先輩行かないで」
私が言う前に望美が言った。
「…望美。
分かった…警察を呼ぼう」
スマホを取り出す須賀先輩。
「……。」
私は、それを黙って見ていた。
心がズキッと痛みながら…