夢魔~残酷な悪夢の世界へ~(リメイク&新章追加済み)
「も~響子ったら気づかずに行くんだから」
「あ、ごめ~ん。
ただいまお母さん」
笑いながら言うと
「あら?あなた1人?
見た時は、見た事の無い暗い感じの女の子と一緒だったのに…」
はぁっ!?
お母さんまで何を言っているの?
「はぁっ!?
何、言ってんの…最初から1人だよ?」
「そう?あら、気のせいだったのかしら…?」
不思議そうに首を傾げるお母さん。
「お、お母さんまで、変な事言わないでよ~気持ち悪いなぁ~」
必死で笑って誤魔化す。
「そうだよ!
こいつ1人だけだったぞ?
お袋まで、響子みたいにオカルト映画の観過ぎじゃねーの?」
呆れながら言う兄。
「そうだよ…お母さんの勘違いだよ」
苦笑いしながら2階の自分の部屋に行く。
入ると慌ててドアを閉める。