雪系男子のゆうちゃん
いや、ずっと、こんなんだったんだろうけど。
なんか、やだな、俺が変なのか。
キモ、俺。
じっと俺を見つめるあやちゃんを見返す。
細い首、膨らんだ胸、スッと綺麗で細い足。
「…っ」
あー、だめだ、変になる。
というか………変態になる。
俺は顔をそらして、頭を抱えながら「なんでもない」と首を振った。
深く考えるな。
俺は、あやちゃんのことを見ると変態になるのかも知れない。
ただの怪しい野郎だ。
まだ隣からの視線を感じるので、仕方なく、さっきの小さな紙に「はい」と書いて、顔を見ずに渡すしかなかった。