雪系男子のゆうちゃん
………こーーーれはやばい。
変(態)になるなよ、俺。
声が小さいので、口元に耳を近づける。
「ん?」
「…それより…み、ちゃんは、いいの?…」
「…」
この期に及んでそんな心配をしてくれるあやちゃんが、なんか……
たまらなく可愛かった。
可愛かったけど、可愛いなんて死んでも言わないだろう。
恥ずいし。
ていうか、「みーちゃん」って何のことか知ってるんだろうか。
ゲームの話だって、知らずに言ってるんだろうか。
…とにかく、なんかあやちゃんが、可愛い。
なんか溢れてきた思いを込めて、あやちゃんのいい匂いのする髪にぎゅっと顔を埋めて、
耳元でよく聞こえるように「うん、ありがとう」と返した。