雪系男子のゆうちゃん



「んーだからなんつーのかな」


階段に差し掛かる。


浜田の後ろ髪がぴょこんと跳ねてる。



「結城、お前と美優が仲良いこと、気にしてるんじゃん」


…え、なんで?



という疑問はひとまず置いとくとして、


まず、俺は本村氏と仲良くない。そこは譲れない。断じて仲良くない。

やめてくれ。


それから、百歩譲って俺が本村氏と仲よかったとして、なんでそれをあやちゃんが気にするんだ。



「そもそもなんだよ、みーちゃんって!あの美優をみーちゃんはセンス悪いぞ!

あんなのちんちくりんネズミでいいんだよ」


浜田がゲーッと嫌そうな顔をする。


「みーちゃんは本村氏のゲームの中の名前」



俺がそういうと、浜田は


「……はー?!なんだそりゃ!マジかよ!え、なにそれしょーもな!!」


と一人で驚きながら、呆れた表情をする。


いやしょーもなと言われても………





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