雪系男子のゆうちゃん
「まあでも、安心した。
お前が美優のこと普通にみーちゃんって呼んでんのかと思った。」
…は!?
「きも」
そんななわけねーだろ。こわ。寒気。
「いや、キモいよ、相当。」
浜田は、「なんだ、よかったー」と一人で安堵のため息をついている。
「って言っても、お前らもちゃん付けで呼びあってるけどな。」
確かに、あやちゃんはあやちゃんだし、
俺はゆうちゃんだ。
まあ元はと言えばあやちゃんが言い出した話だけど。
「あやちゃんはいいんだよ」
「へ〜、なんで?」
「なんとなく」
「なんじゃそりゃ」
ははっと浜田が笑う。
「言ってやれよ、それ。結城に」
「何を」
「だから、みーちゃんは美優のことじゃなくて、ゲーム内のキャラのことですーって。」
…なんで?
と、言いかけたが、なんとなく浜田の顔がいつもより大人びて見えて口をつぐんだ。
「わかった」
浜田が真剣な顔して言ってるっぽいし、
あとは自分で考えるべきだ、となんとなく…思う。