雪系男子のゆうちゃん




あやちゃんが静かになって、ふふっと笑いながらまた俯いて耳に髪をかける。


そして、上目遣いで俺を見てくる。


「………っ」


もし、あやちゃんに好きだって言われたら、どうするんだろう 俺。


今までそんなこと、考えたこともなかった。


小学校の時も、中学校の時も、高校生になってからも、


好きって言われて、ごめんなさい、で終わる以外のことをしたことがない。


あやちゃん告白されても、俺は同じように断るだろうか。


「ゆうちゃん、私ね…」



それとも…

それともってなんだ。


その先が分からない。

世間の高校生は、告白されて、もしカレシカノジョになったら、そのあと…どうするだろう。




カレシカノジョになったら、何をしていいんだ?


あやちゃんのこと触りたい放題?

それは早すぎ?





「…」


わからん。





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