雪系男子のゆうちゃん
ゆうちゃんが私をじっと見る。
色素の薄い目に見つめられると、もうそらせない。
白い肌、儚い甘い顔。
「…お、襲っちゃうかもしれない…」
私は、猫耳どうこうではなくなって、ただ目の前のカッコよすぎるイケメンにそう言った。
ゆうちゃんは、それを聞いて、「あやちゃんにだけは襲われたくない」
と目をそらした。
………
………
…え!ひど!?
ひどすぎない!?
私が嘆きを口にしようとすると……
ゆうちゃんの指が私のほっぺに触れた。
…へ!?
血液の俊敏さに感心するほど一瞬でそこに熱が集まる。
再び私と目を合わせる甘い目は、クラクラするような色気を放ってて、
少しだけ、危険な色が見えて……
ゆうちゃんは首筋に吐息がかかる距離で、
「俺が襲うから」
と、耳元で囁いた。