雪系男子のゆうちゃん



「ゆうちゃん、おはほ〜」


あくびをしながら、あやちゃんが教室に入ってくる。

俺はあやちゃんを一瞥して、ぺこりと頭を下げる、というか頷く。


「おっはーー!」

遅刻ギリギリで教室に駆け込み、髪が跳ねまくっている浜田も斜め前の席に着く。


俺とあやちゃんは、これを無視する。


浜田はそれを気にせずに、昨日のテレビが面白かったのどうだの、と一人で話し始める。



いつもの光景である。



しかし、いつもと違う人がこの中に1人いる。



お分かりだろうか。




そう、この俺だ。


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