雪系男子のゆうちゃん


今日からブレザーを着ているだとか、


やっと目が治ってメガネから解放されたとか、そんな些細なことではない。


「ゆうちゃん、結局この前言ってた文化祭のさぁ…」


朝学習の時間が終わり、あやちゃんが隣から身を乗り出して話しかけてくる。



あやちゃんは、ベストからカーディガンになった。

紺色のカーディガンに、茶色い髪はよく似合っている。


長くなった前髪は、片方に流されて、

後ろ髪も随分伸びて、胸の辺りまである。


この比較的清楚な身なりで黒帯だ。

大変怖い。






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