雪系男子のゆうちゃん
私は、話しながらも昨日の一部始終を思い出しては赤くなった。
というか、昨日の晩からずっとこの調子で寝られたものではない。
あの時のゆうちゃんの顔。
けだるげな大きな目が私を写して、
困ったような顔で、下唇を噛む仕草。
私を引っ張って、おでこが触れて、
ゆうちゃんが、目の前にいて、
それで、それで、
色気が立ちのぼる低い声で、
「可愛い」………って………
「はーーあーー、あーーー、
やばい、胸が!!しまる!!!
痛い!!
どうしよーー美優、私もう、死んでもいい」
「くーーー、ずるい!!ずるい!!
私も隣の席がいい!文化祭委員がいい!
いいなぁぁぁ、あー、あーーー」
美優がショートボブをふわふわさせて首を振り、両手で顔を覆う。
「…はぁぁぁぁぁ」
そして、2人でテーブルの上でうなだれる。